Microsoft Azure コストエクスポート機能の FOCUS サポート状況を確認してみた

Microsoft Azure コストエクスポート機能の FOCUS サポート状況を確認してみた

Clock Icon2024.6.30

いわさです。

先日 AWS のコストと使用量データを FOCUS 形式でエクスポートして参照してみました。
プレビューではありますが、統一された規格でコスト分析の基盤を整えることが可能になるということで、色々と今後の可能性を感じました。

となると AWS 以外のクラウドプロバイダーのサポート状況も気になるところです。

同じ規格でマルチクラウドなコスト管理が出来るようになると組織のクラウドコスト全般を横串で分析することが出来るようになります。夢がひろがります。

というわけで、本日は Micrsoft Azure における FOCUS のサポート状況を確認してみましたので本日時点の情報をまとめて共有したいと思います。
結論としてはプレビュー機能ではありますが、エクスポートが可能です。
ただし個人契約の従量課金プランでは使えませんでしたので、本日時点で誰でも試せる状況というわけではなさそうでした。

2023 年 11 月にエクスポート機能がプレビューリリース

Azure 公式ブログでも FOCUS に関して紹介されており、FOCUS をサポートしたら Power BI テンプレートも提供されているそうです。

そして 2023 年 11 月にはコスト管理のエクスポート形式のひとつとして FOCUS がプレビューでサポートされはじめました。

本日時点でまだ GA されている形ではないので今後変更される可能性もありますが、Microsoft Azure でも FOCUS のサポートは進んできそうな雰囲気を感じますね。

プレビューのエクスポート機能を試みたが前提の契約プランがある

コスト管理からプレビューポータルに切り替えて本機能を使うことが出来そうだったので、エクスポート出来るか試してみました。
サブスクリプションスコープを設定し、コスト管理機能から「プレビューポータルに移動する」を押します。

URL がpreview.portal.azure.comドメインになっていると、プレビューポータルに切り替わっています。
ページタイトルにも「プレビュー」の記述が追加されています。

そうすると Cost Management ラボが表示されるため、「更新プログラムを表示」から新機能の ON/OFF が可能です。

新機能の一覧下に「エクスポート(プレビュー)」があり、その中に「コストと使用状況の詳細(FOCUS)」が含まれています。
こちらを ON にしましょう。

あとは従来どおりコストのエクスポート設定を新規作成します。

EA と MCA のプランで利用が可能なスキーマなようだ

本来であればここでデータの種類に FOCUS を指定出来るはずなのですが選択が出来ませんでした。

調べてみたのですが、どうやら Azure サブスクリプションの契約プランの種類によってコストエクスポートで使えるスキーマが異なっているようで、本日時点は FOCUS については EA あるいは MCA が必要なようです。

引用元:Cost Management dataset schema index - Microsoft Cost Management | Microsoft Learn

確認したところ私が所有しているサブスクリプションは EA / MCA のものが存在していなかったため使えなかったようです。

MCA サブスクリプションの入手あるいは前提プランが変わったタイミングでまた試してみたいと思います。

さいごに

本日は Microsoft Azure のコストエクスポート機能の FOCUS サポート状況を確認してみました。

残念ながら Azure サブスクリプションのプランの兼ね合いで、誰でも FOCUS スキーマが使える状態ではありませんでした。
このスキーマはプランに依らないような気がするので、プランにかかわらず使えるように今後アップデートされることを期待したいですね。

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